株式会社COTSUBU
マーケティング

ホームページの問い合わせを増やす改善の順番|LP・フォーム・導線・文言のどれから直すか

宇田川 将也|7分
サイト改善CVRフォームLP中小企業

サイトの問い合わせを増やすとき、直す順番は決まっています。フォーム → 導線 → 文言 → デザインです。

この順番は「効果の大きさ」ではなく、費用と時間が小さい順に、確かめられることから潰すという考え方で決めています。デザインは最後です。いちばん高くて、いちばん時間がかかり、効いたかどうかがいちばん分かりにくいからです。

考え方の元は公開後の改善(サイト制作の教科書 11章)と受け皿で決まる部分(Web広告運用の教科書 10章)にあります。

直す順番と、その理由

順番 直す場所 費用と期間 効いたかどうかの確かめ方
1 フォーム ほぼ0円・当日 送信数が変わる
2 導線 小・数日 フォームページの閲覧数が変わる
3 文言 小〜中・1〜2週間 着地ページからの離脱が変わる
4 デザイン 大・1か月〜 上の3つを直した後でないと判定できない

上から順に、1つずつやってください。 同時に全部変えると、何が効いたか分からなくなります。分からないということは、次に何をすればいいかも分からないということです。

1. フォーム

いちばん安く、いちばん早く効きます。見るのは4つです。

送信が本当に届いているか

自分のスマホから1件送り、自動返信と社内通知の両方が届くかを確かめます。迷惑メールフォルダも見てください。ここが壊れているサイトは実際にあります。詳しい点検手順は問い合わせが来ないときに最初に見る5つに書きました。

必須項目を減らす

残す 外すか任意にする
名前 会社の住所
連絡先(メールか電話のどちらか) 部署名・役職
用件(自由記述でよい) 希望日・予算・従業員数
— 「どこで当社を知りましたか」

後の商談で聞けることは、全部フォームから外します。 「どこで知ったか」は社内の知りたいことであって、問い合わせる人の用事ではありません。計測で分かることは計測で取ってください。

入力のしやすさ

  • スマホで、電話番号の欄では数字のキーボードが出るか
  • 入力を間違えたとき、どの欄が違うのかがその場で分かるか
  • 送信ボタンを押した後、反応がない時間がないか

送信後の画面

送信完了の画面に、次に何が起きるか(いつ誰から返信が来るか)を書きます。ここが空白だと、不安になって別の会社にも同じ問い合わせをします。

2. 導線

フォームは直った。次は、フォームまで人が着くかです。

  • サイトのどのページからでも、2タップ以内で問い合わせに行けるか
  • スマホで、スクロールせずに見える範囲に連絡手段があるか
  • 記事や事例ページの最後に、問い合わせへの案内があるか
  • 電話番号が、タップで発信できる形になっているか

注意点として、全ページに大きなボタンを置けばよい、という話ではありません。 置くべきは「その人が読み終わったところ」です。料金ページの最後、事例ページの最後、サービス説明の最後。逆に、会社概要や採用情報のページに営業用のボタンを並べても意味がありません。

どのページを何本持ち、どうつなぐかはサイト構成と導線の設計(5章)にまとめています。

3. 文言

人は着いた。フォームも動く。それでも送信されないなら、書いてあることが合っていません。

見るのは、スクロールせずに見える範囲(ファーストビュー)の3つです。

要素 合格ライン
見出し 何を売っているか、誰向けかが1行で分かる
対応範囲 地域・業種・規模のどれかが書いてある
次の行動 何をすればいいかが1つに絞られている

広告を出している場合は、検索された語と見出しの語を揃えることが最優先です。「原状回復 費用」で検索した人が「私たちは地域に根ざした企業です」という見出しに着地すれば、そこで終わります。

文言を変えるときは、1か所ずつ、2週間は置いて比べてください。同じ週に見出しとボタンの文言と料金表記を全部変えると、判定できません。

社内の人は答えを知っているため、自社の文言が伝わるかを判定できません。取引のない人に5秒見せて「何の会社?」と聞くのが、いちばん安い検証です。原稿の作り方は原稿と素材(6章)に書いています。

4. デザイン

ここまで直して、それでも足りないときに初めてデザインです。費用も期間もいちばん大きく、効いたかどうかの判定がいちばん難しいので、最後に回します。

デザインで直す価値があるのは、次のような具体的な不具合が見つかったときです。

  • 文字が小さくて、スマホで読めない
  • 重要な情報が画像の中に入っていて、検索にも読み上げにもかからない
  • ページの表示が遅く、読み込みの途中で離脱されている
  • 配色のせいでボタンが押せるものに見えていない

「なんとなく古い」は、問い合わせが来ない理由の説明にはなりません。 見た目を新しくしたい理由が採用や取引先への印象であれば、それは別の目的として進めるべきです(→デザインの決め方(7章))。

直す前に、どこで落ちているかを数字で見る

順番どおりにやるとしても、どの段階に一番大きな穴があるかは数字で分かります。見るのは3つだけです。

  1. サイト全体の訪問数
  2. 問い合わせページの閲覧数
  3. 送信された件数

2が1に対して極端に少なければ導線と文言、3が2に対して極端に少なければフォーム、1そのものが少なければ改善ではなく集客の話になります。この3つを数えられる状態にする方法は計測の土台(SEOの教科書 3章)にまとめています。

直した後、効いたかをどう確かめるか

変えたら、必ず変えた日を記録してください。 記録がないと、数字が動いたときに原因を探せません。

記録すること 例
変えた日 2026-10-05
変えた場所 問い合わせフォームの必須項目
変えた内容 住所・部署名を任意に変更(必須8個→4個)
見る数字 フォームの送信数

比べるときの注意が2つあります。

  1. 前の週ではなく、前年の同じ月と比べる。 業種によっては季節で件数が動くため、前週比では判定を誤ります
  2. 件数が月に数件しかない場合、1か月では判定しない。 3か月ぶんをまとめて見てください

件数の少ない会社ほど、数字ではなく理屈で判断してよい場面があります。フォームが届いていなかった、必須項目が10個あった、電話番号がタップできなかった。これらは「直したら良くなるか」を検証するまでもなく、直すべきものです。検証が必要なのは、どちらが良いか分からない変更だけです。

作り直すべきかの判断

状況 判断
上の4つを直せる構造になっている 直す(作り直さない)
更新する手段がなく、1行直すのに外注が必要 作り直しを検討する
スマホで崩れていて、直しても別の場所が崩れる 作り直しを検討する
見た目が古いだけで、中身は直せる 直す

当社では、直せば済むサイトを作り直すと80万円以上が不要にかかるため、先に現状分析(20万円〜)でどちらかを切り分けています。部分的な改修は30万円から、継続的な改善は月5万円からです。全面的に作り直す場合の制作費は80万円からになります。

着地ページ1枚の話であれば、LP制作が40万円から、LPO・CVR改善は計測とヒートマップの設置が10万円から、継続改善が月10万円からです。現状調査は無料で行っています。すべて税別です。

まとめ

  • 直す順番はフォーム → 導線 → 文言 → デザイン。費用と時間が小さい順に潰す
  • フォームは自分で1件送って確かめる。必須項目は名前・連絡先・用件まで減らす
  • 導線のボタンは、全ページではなく「読み終わったところ」に置く
  • 文言は、検索された語と見出しを揃える。1か所ずつ2週間置いて比べる
  • デザインは最後。「なんとなく古い」は問い合わせが来ない理由の説明にならない
  • 訪問数・問い合わせページの閲覧数・送信数の3つで、どこに穴があるかを先に特定する

→ サイト制作の教科書(全12章) → サイト改善・CVR改善 → LPO・CVR改善 → 集客・マーケティング支援

よくある質問

サイトの改善は、どこから手を付けるのが正しいですか

フォーム、導線、文言、デザインの順です。フォームは費用がほとんどかからず、直せば当日から効きます。デザインを最初にやると、費用と時間をいちばん使ったうえで、効いたかどうかが分からないまま終わります。

フォームの項目はどこまで減らしていいですか

名前・連絡先・用件の3つまで減らせます。住所、希望日、予算、従業員数などは、返信のときや商談で聞けます。必須が多いほど途中でやめる人が増えるので、後で聞けることはすべて任意にするか、外してください。

デザインを新しくすれば問い合わせは増えますか

増えるとは限りません。見た目が古いことと、問い合わせが来ないことは別の原因であることが多いためです。先にどのページで離脱しているかを数字で確かめてください。当社では現状分析を20万円から行っており、その結果として作り直したほうが早いと判断することもあります。

宇田川 将也/ 代表取締役

2024年に総務省の地域活性化起業人として島根県海士町に着任。役場に住み込んで業務改善に従事し、kintoneで電子決裁や定期健診管理を構築しました。

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