株式会社COTSUBU
AI活用

AIでSEO記事を書く方法|品質を保つコツ

宇田川 将也|8分
AISEOコンテンツマーケティングブログライティング

AIでSEO記事を書くこと自体は問題ありません。問題になるのは、他のページのまとめで終わっていて、そのページにしか無い中身が無い記事と、確かめていない数字が載った記事です。 やることは3つです。構成と一次情報は人が決める/初稿と表はAIに作らせる/数字・出典・固有名詞は人が開いて確かめる。 この記事では、その工程を順に並べ、当社がこのサイトの記事と教科書をAIで書いている実際の手順と、そこで起きた失敗を載せます。

AIに任せる部分と、人が決める部分

工程 AIに任せてよいこと 人が決めること
狙う語を決める 関連語・言い換えの候補出し 狙う語を1つに決める。検索した人の用事を1文で書く
一次情報を決める —(AIには書けない) 自社の事例・実際の手順・断った理由・毎回聞かれること
構成案 見出しの案、答えるべき問いの洗い出し 問いの取捨選択。結論を冒頭に置く順番
初稿 見出しごとの本文、表の整理 —
事実確認 「確かめるべき箇所」の洗い出し 数字と出典を開いて確かめる。料金・製品名・社名
公開 タイトル・説明文の案 公開してよいかの判断

Googleは、コンテンツをAIが作ったかどうかではなく品質で評価すると公表しています。タイトル・説明文・見出しの合格ラインと公開前の12項目は、SEOの教科書 6章 ページの書き方にまとめています。この記事では、そこに至るまでのAIを使った書き方の手順に絞ります。

手順(6工程)

# 工程 やること できあがるもの
1 書く前に決める 狙う語・検索した人の用事・このページにしか無いもの、の3つを書く 3行のメモ
2 構成案 AIに問いの洗い出しと見出し案を出させ、人が削る 見出しの一覧(目次)
3 初稿 見出し1つずつ、材料(メモ・記録・社内資料)を渡して書かせる 初稿
4 事実・数字の確認 AIに「確かめるべき箇所」を挙げさせ、人が1つずつ開いて確かめる 確認済みの原稿
5 仕上げ 冒頭3行を結論に直す。内部リンクを実在するページだけにする 公開用の原稿
6 公開と判定日 公開し、30日後・90日後の判定日をカレンダーに入れる 判定日の予定

1で「このページにしか無いもの」が出てこないなら、書きません。 他社のページをAIにまとめさせた記事は、引用元のほうが評価されます。書く手間だけが残ります。

構成案を出させる指示文の型

「(狙う語)」で検索した人の用事は「(1文で)」です。
この用事に答える記事の見出し案を作ってください。
- 冒頭で結論を言い切る順番にする
- 見出しだけ読んで中身が分かる言葉にする(「メリット」「まとめ」だけの見出しにしない)
- 次の一次情報を入れる見出しを必ず作る:(自社の事例・手順・記録を箇条書き)
- 数字は書かないでください。数字が必要な箇所は【要確認】と書いてください

最後の1行が重要です。書かせると、それらしい割合や時間が埋まります。数字が要る箇所には印だけ付けさせ、埋めるのは人です。

事実確認の観点を出させる指示文の型(人が書いた原稿を点検させる)

以下の原稿のうち、公開前に人が確かめるべき箇所をすべて挙げてください。
対象:数字、割合、日付、製品名・機能名・料金、法令や公式の方針への言及、
他社名・人名、リンク先。
それぞれ「どこに書いてあるか」「何と照らせば確かめられるか」を表にしてください。
直した文案は出さないでください。

「直した文案は出さない」と書くのは、直させると確認の前に新しい誤りが混ざるからです。AIには場所を挙げさせ、確かめるのは人にします。

初稿のときにAIに渡す材料

初稿の質は、指示文より渡す材料で決まります。材料が無いと、AIは一般論で埋めます。

渡す材料 どこにあるか 記事のどこに効くか
実際の作業手順 社内の手順書、作業記録 手順の表。一般論ではなく自社の順番になる
毎回聞かれる質問 問い合わせ・商談のメモ よくある質問、冒頭の結論
失敗した記録 振り返りのメモ、やり直しの記録 失敗例の表
断った条件 失注・辞退の記録 「こういう場合は向かない」の節
自社の料金表 料金ページ 最後の案内(値は人が照らす)

顧客の社名や個人情報が入った記録は、そのまま渡さず伏せてから渡します。入れてよい情報の線引きはAI活用の教科書 3章 生成AIの社内ルールにまとめています。

当社でのやり方

当社は、このサイトの記事と、教科書9冊(kintone・LINE・広告・Web制作・計測・業務棚卸し・自治体DX・AI活用・SEO)を、Claude Code を使って書いています。記事は Markdown で書き、ビルドを通してから公開します。

工程 実際にやっていること
ルールを先に渡す 書き方のルール(出典のない数字を書かない/製品の画面名・料金・モデル名に依存しない/確認日を書く/「AIで全部できる」と書かない)をファイルに書き、AIは作業のたびにそれを読んでから動く
構成 狙う語と、その記事でしか書けない当社の事実を人が渡し、見出し案を出させて人が削る
初稿 見出しごとに書かせる。当社の料金はルールに書いた値だけを使わせる
事実・数字の確認 数字・料金・製品名・リンク先を人が確かめる。確かめられない数字は消す
ビルド 記事のファイルを置いてビルドを通す。リンクや書式の崩れはここで止まる
公開の判断 人が決める

全記事の点検もAIで回しています。 サイトの記事をAIに全件読ませ、出典のない効果・統計の数字、すでに廃止した旧サービス名、リンク切れなど、問題のありそうな箇所を洗い出します。直すかどうかは、人が1件ずつ決めています。 数字を消すのか、読者が自社で数える手順に置き換えるのか、記事の役割ごとに答えが違い、その判断はAIに任せられないためです。

この記事自体も、その流れで書き直したものです。SEOの点検で「内容が薄く、検索した人の問いに答え切れていない」と判定された記事を対象にしています。ただし字数そのものは目標にしていません。 答えるべき問いを先に並べ、答え終わったところで止めています。

失敗例と、人が確かめる場所

失敗 起きること 人が確かめる場所
数字をAIに埋めさせた 「◯%向上」のような出典のない数字が載る。読んだ人が出典を探して見つからないと、他の記述まで信用されない 数字は全部、出典を開いて同じ値か見る。無ければ消す
出典のリンクを確かめなかった 存在しないページや、別の内容のページにリンクしている リンクを実際に踏む
製品の料金・画面名をそのまま書いた 半年で古くなる 「最新は公式サイトで確認」と確認日の形に直す
競合ページのまとめを書かせた 引用元より評価されない 「このページにしか無いもの」が1つ以上あるか
自社の料金をAIに書かせた 古い値や、存在しないプランが載る 料金ページと突き合わせる
内部リンクを書かせた 存在しないURLにリンクする 実在するページの一覧と照らす
大量に書いて一度に出した 確認が追いつかず、同じ誤りが全記事に広がる 1本ずつ確認を通してから次へ

数字を出したいときは、読者が自社で数えられる形に置き換えます。「作成時間が半分になる」ではなく、「1本あたりの作成時間を、構成・初稿・確認の工程ごとに記録し、3本分の平均を比べる」と書きます。

公開したあと

公開して終わりにすると、効かなかった記事がそのまま残ります。公開当日にインデックス登録をリクエストし、30日後に表示回数、90日後に順位とクリック率を見ます。直す記事の選び方はSEOの教科書 7章 リライト、AI検索への備えは8章にまとめています。

まとめ

  • AIで書くこと自体は問題ない。問題は、そのページにしか無い中身が無いことと、確かめていない数字
  • 狙う語・検索した人の用事・一次情報は人が決める。AIには書けない
  • 構成案の指示に「数字は書かず【要確認】と書く」を入れる
  • 事実確認は、AIに箇所を挙げさせ、人が開いて確かめる
  • 当社は記事と教科書をこの手順で書き、全記事の点検で出てきた数字や旧サービス名を人が1件ずつ直した
  • 字数ではなく、答えるべき問いの数を目標にする

記事の書き方を社内で回せるようにしたい場合は、SEO対策やClaude Code導入支援(導入と型づくりは無料・利用開始後 月5万円〜、税別)でご相談ください。

→ AI活用支援 → SEOの教科書 6章 ページの書き方 → AIで提案書・報告書を自動作成する方法 → プロンプトエンジニアリング入門|AIを使いこなす技術 → CLAUDE.mdとは?AIに仕事を覚えさせる方法

よくある質問

AIで書いた記事は検索で不利になりますか

Googleは、人が作ったかAIが作ったかではなく、中身の品質で評価すると公表しています。不利になるのはAIで書いたことではなく、他のページのまとめで終わっていて、そのページにしか無い中身が無いことです。構成と一次情報は人が決め、数字と出典は人が開いて確かめてから公開してください。

AIにどこまで書かせてよいですか

構成案、初稿、表の整理、事実確認の観点出しまでは任せられます。狙う語と検索した人の用事、自社にしか書けない一次情報、数字と出典の確認、当社の料金や固有名詞、公開してよいかの判断は人が持ちます。

AIが出した数字や出典はそのまま使えますか

使えません。存在しない出典や、それらしい割合を自信のある文体で書くことがあります。出典のリンクを実際に開いて同じ数字が書いてあるかを確かめ、確かめられない数字は消すか、読者が自社で数える手順に置き換えます。

宇田川 将也/ 代表取締役

2024年に総務省の地域活性化起業人として島根県海士町に着任。役場に住み込んで業務改善に従事し、kintoneで電子決裁や定期健診管理を構築しました。

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