kintone構築の相場は、定額パッケージで1業務あたり10万円から40万円程度が目安です。この幅が何で決まるのかを分解すると、見積もりの読み方が分かります。
このページは外注の見積書の読み方です。ライセンス料まで含めた「使い続けるといくらか」は、2章 費用の全体像をご覧ください。
3つの料金体系
| 体系 | 相場 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 定額パッケージ | 1業務 10万〜40万円 | 要件が標準的。何を作るか決まっている |
| 時間単価 | 1人日 5万〜15万円 | 要件が読めない。カスタマイズが多い |
| 月額保守 | 月 3万〜15万円 | 継続的に改善したい |
中小企業の最初の1アプリは、定額パッケージが向きます。 時間単価は上限が読めず、予算を組みにくいためです。
費用は何で決まるのか
見積もりの差は、次の要素で説明できます。
| 要素 | 費用への影響 |
|---|---|
| アプリの数 | 大。1つと3つでは工数が3倍以上になる |
| フィールド数 | 小。並べるだけなので時間はかからない |
| プロセス管理の有無 | 中。承認ルートの設計に時間がかかる |
| 既存データの移行 | 大。データの整形が最も時間を食う |
| JavaScriptカスタマイズ | 大。標準機能で済むかどうかが分かれ目 |
| 外部システム連携 | 大。相手側の仕様確認が必要 |
| 打ち合わせ回数 | 中。回数が多いほど積み上がる |
意外に思われるのが、フィールド数の影響が小さいことです。項目を50個並べても、10個並べても、作業時間はほとんど変わりません。
逆に、既存データの移行が最も時間を食います。Excelの表記ゆれ、重複、欠損の処理が実作業の大半になります。
見積もりを見るときのチェックポイント
1. 何アプリ分か
「kintone構築一式」だけの見積もりは危険です。アプリ数が書かれているかを確認してください。
2. 打ち合わせは何回か
回数の上限があるか、超えた場合の追加費用がいくらかを確認します。
3. データ移行は含まれるか
含まれない見積もりが多くあります。「既存Excelから何件のデータを移すか」を明示してください。
4. 修正は何回まで無料か
納品後に必ず直したくなります。何回まで、いつまで無料かを確認します。
5. kintoneライセンス費は別か
ほぼ確実に別です。ライセンス費は次の通りです。
| コース | 月額(1ユーザー) | 最小ユーザー数 | アプリ数上限 |
|---|---|---|---|
| ライト | 1,000円 | 10 | 200 |
| スタンダード | 1,800円 | 10 | 1,000 |
| ワイド | 3,000円 | 1,000 | 3,000 |
すべて税抜です。プラグインやJavaScriptカスタマイズを使うならスタンダード以上が必要です。
6. 月額保守に何が含まれるか
質問対応だけなのか、改修まで含むのか。含む場合、月何時間までか。
見積もりは「2年間の総額」で比べる
初期費用と月額の組み合わせは会社ごとに違うため、2年間の総額に直して比べるのが確実です。
| 見積もりの形 | 初期費用 | 月額 | 2年間の総額 |
|---|---|---|---|
| 初期が高く、月額が安い | 40万円 | 3万円 | 112万円 |
| 初期が安く、月額が高い | 10万円 | 8万円 | 202万円 |
| 初期0円、月額のみ | 0円 | 5万円 | 120万円 |
(金額は比較のための例です。kintoneのライセンス料は別)
初期が安くても月額が高ければ、2年で逆転します。 月額に何が含まれるか(改修の時間、質問対応、定例の回数)も合わせて確認してください。
無償構築という選択肢
近年、構築まで無償で提供する事業者が出てきています。AIによって1社あたりの工数が下がったためです。
株式会社COTSUBUでは、最大1ヶ月の構築フェーズを無償で提供しています。使えると判断された場合に納品し、以降は月額でご一緒します。使わないと決められた場合、費用は発生しません。
| 費用(税別) | |
|---|---|
| 相談(30分) | 0円 |
| 構築フェーズ(最大1ヶ月) | 0円 |
| 納品時の初期費用 | 0円 |
| 継続サポート | 月額5万円〜(最低12ヶ月) |
月額5万円には、改善・追加開発が月2時間まで、質問対応、月1回の定例が含まれます。2業務目以降は1業務30万円からです。kintoneライセンス料は別途、お客様のご契約です(2026年9月時点の料金。最新は料金ページ)。
払う前に動くものを見て判断できるため、相場と比較する前に実物で確かめられます。条件は1業務・1アプリまで、受け入れは月2社までです。
まとめ
- 定額パッケージの相場は1業務10万〜40万円
- 見積もりは2年間の総額に直して比べる
- 費用を決めるのはアプリ数、データ移行、カスタマイズの有無
- フィールド数の影響は小さく、データ移行の影響が最も大きい
- 見積もりはアプリ数、打ち合わせ回数、データ移行、修正保証、月額を確認
- 総額で比較する。初期の安さだけで決めない
よくある質問
kintoneのアプリ1つを外注すると、いくらくらいかかりますか
定額パッケージなら1業務あたり10万〜40万円程度が目安です。データ移行やJavaScriptカスタマイズ、外部システム連携が入ると上がります。COTSUBUでは1業務・1アプリまでの構築を最大1ヶ月0円で行い、使うと決めた場合に月額5万円からご契約いただきます。
kintoneのライセンス費用は見積もりに含まれますか
ほぼすべての開発会社で別です。スタンダードコースは1ユーザー月1,800円(税抜)、最小10ユーザーからです。プラグインやJavaScriptカスタマイズを使うならスタンダード以上が必要です。
見積もりで一番差が出るのはどこですか
既存データの移行と、JavaScriptカスタマイズの有無です。フィールドの数はほとんど影響しません。Excelの表記ゆれや重複の整理が、実作業の大半を占めることがよくあります。
初期費用が安い会社と月額が安い会社、どちらを選ぶべきですか
2年間の総額で比べてください。初期が安くても月額が高いと2年で逆転します。月額に改修の時間や質問対応が含まれるかも確認が必要です。


