kintoneのアプリ構築を無料で依頼する方法はあります。サイボウズが提供する30日間の無料お試しと、構築支援会社が提供する無償構築は別のものです。混同されがちなので、まず整理します。
2種類の「無料」がある
| サイボウズの無料お試し | 事業者の無償構築 | |
|---|---|---|
| 提供元 | サイボウズ | 構築支援会社 |
| 中身 | kintone環境が30日間使える | アプリを作ってもらえる |
| 作る人 | 自分 | 事業者 |
| 期間 | 30日 | 事業者による |
| 費用 | 0円 | 0円(条件あり) |
無料お試しは環境が使えるだけで、アプリは自分で作ります。 ここでつまずいて「kintoneは難しい」と判断してしまうケースが少なくありません。
無償構築が成立する理由
構築を無償で提供できる事業者が出てきた背景には、開発の速度が変わったことがあります。
従来のkintone構築では、要件を聞き、設計書を書き、フィールドを定義し、テストデータを作り、という工程を人が手作業で進めていました。ここにAIを入れると、1社あたりの工数が大きく下がります。
株式会社COTSUBUでは、構築の大半をAIで行っています。要件の整理、アプリ設計、フィールド定義、テストデータの生成を人が手で書いていません。 だから、作ってから見てもらうという提供方法が成立します。
無償構築を依頼するときに確認すること
無償には必ず条件があります。事前に確認してください。
| 確認項目 | なぜ確認するか |
|---|---|
| 対象範囲 | 1アプリまでか、1業務までか |
| 期間 | 何日、何ヶ月で作るのか |
| 打ち合わせ回数 | 無制限ではないことが多い |
| ライセンス費 | kintone本体の費用は誰が払うか |
| 使わないと決めた場合 | 費用が発生しないか、成果物はどうなるか |
| 納品後の費用 | 月額か、初期費用か、両方か |
一番重要なのは最後の2つです。 「構築は無料だが納品時に高額」という形もあるので、判断する前に総額を確認してください。
COTSUBUの場合
参考として、当社の形を示します。
| 内容 | 費用 | |
|---|---|---|
| 相談 | 30分。業務を聞き、その場で画面の形を見せる | 0円 |
| 構築 | 最大1ヶ月。要件整理から完成、現場での修正まで | 0円 |
| 納品判断 | 使うか使わないかを決めていただく | ー |
| 継続 | 改善・追加(月2時間)・質問対応・月1回の定例 | 月額5万円〜(最低12ヶ月) |
条件は、対象が1業務・1アプリまで、kintoneライセンスはお客様側でご契約、受け入れは月2社までです。2業務目以降は1業務30万円からです(2026年9月時点。最新は料金ページ)。無料である以上、数は捌けません。
無料で頼むリスクはないのか
考えられるのは3つです。
1. 質が低いのではないか
作ったものを見てから判断できるので、むしろ確認しやすい形です。動くものを触ってから決められます。
2. 断りにくくならないか
ここは事業者の姿勢によります。断る前提が明示されているかを確認してください。
3. その後の費用で回収されるのではないか
だから総額を先に確認します。月額いくらで、最低契約期間があるのかを聞いてください。
そもそも自分で作れないのか
作れます。kintoneはノーコードで、簡単なアプリなら1時間で作れます。
ただし、最初の1つを業務に耐える形で作るのは別の話です。フィールドの型の選び方、一覧の設計、権限の切り方、複数アプリの関連付け。ここでつまずくと、作ったけれど使われないアプリができます。
現実的なのは、最初の1つを一緒に作ってもらい、2つ目から自分で作るという進め方です。
まとめ
- サイボウズの無料お試しは環境のみ。アプリは自分で作る
- 事業者の無償構築は、AIで工数が下がったことで成立している
- 確認するのは対象範囲、期間、ライセンス費、納品後の費用
- 最初の1つを一緒に作ってもらい、2つ目から自分で作るのが現実的
よくある質問
kintoneの無料お試しと、無料で作ってもらうのは何が違いますか
サイボウズの無料お試しは、kintoneの環境が30日間使えるだけで、アプリは自分で作ります。構築支援会社の無償構築は、アプリそのものを作ってもらえるもので、条件は会社ごとに異なります。
無料で作ってもらった後、使わないと決めたら費用はかかりますか
会社によります。依頼前に必ず確認してください。COTSUBUの場合は、1業務・1アプリまでの構築を最大1ヶ月0円で行い、使わないと決められた場合は費用は発生しません。
無料で構築できるのはなぜですか
要件の整理、アプリ設計、フィールド定義、テストデータの生成をAIで行い、1社あたりの工数が大きく下がったためです。作ってから見てもらう進め方が成立するようになりました。
無料の構築を頼むときに確認すべきことは何ですか
対象範囲(1アプリか1業務か)、期間、打ち合わせ回数、kintoneライセンス費の負担、使わない場合の扱い、納品後の月額と最低契約期間です。特に最後の2つで総額が決まります。


