kintoneの構築を頼む会社を選ぶとき、決め手になるのは価格ではありません。作った後に自分たちで直せる状態にしてくれるかです。ここを外すと、毎回見積もりが必要な状態が続きます。
7つの基準
1. 実際に動くものを先に見せてくれるか
提案書と見積もりだけで判断するのは危険です。初回の打ち合わせで画面の形が出る会社を選んでください。
動くものを見れば、認識のずれがその場で分かります。これができない会社は、作った後に「思っていたものと違う」が起きます。
2. 標準機能で足りることを標準機能で作るか
JavaScriptカスタマイズやプラグインを最初から提案してくる会社は要注意です。カスタマイズは費用が上がるだけでなく、後で自分たちが直せなくなります。
「標準機能でどこまでできるか」を先に説明してくれるかを見てください。
3. 業務を聞いてくれるか
「どんなアプリが欲しいですか」と聞く会社ではなく、「今どうやっていますか」と聞く会社を選んでください。
欲しいアプリの形は、業務を分解した結果として出てきます。 最初から答えを求める会社は、言われた通りに作って終わります。
4. 内製化を支援するか
作った後の改修を全部受注しようとする会社と、自分たちで直せるようにする会社があります。
契約前に「作った後、項目を1つ足したいときはどうすればいいですか」と聞いてください。「ご連絡ください」と答える会社と「操作をお教えします」と答える会社では、3年後のコストが変わります。
5. 同じ規模の会社を支援した経験があるか
大企業の事例しかない会社は、中小企業の現場感覚が違います。逆も同じです。自社と同じくらいの規模の事例を聞いてください。
6. 窓口が分かれていないか
営業、ディレクター、エンジニアと人を挟むと、伝言ゲームが発生します。特に中小規模の案件では、聞いた人がそのまま作る体制の方が速く、ずれません。
7. 断れるか
無償構築や試用期間を提供している会社であれば、実物を見てから断れます。断る前提が明示されているかを確認してください。
契約前に聞くべき5つの質問
| 質問 | 何が分かるか |
|---|---|
| 標準機能でどこまでできますか | カスタマイズを売りたいだけの会社が分かる |
| 項目を1つ足したいときは | 内製化への姿勢が分かる |
| 何を何日で作った実績がありますか | 実装力が分かる |
| データ移行は含まれますか | 見積もりの抜けが分かる |
| 3年後の総額はいくらですか | 月額での回収構造が分かる |
3番目の質問は具体的に答えられるかを見てください。 「業務システム全般」のような答えしか返らない場合、実装の経験が薄い可能性があります。
サイボウズの公式パートナー制度について
サイボウズには公式のパートナー制度があり、認定を受けた企業が公表されています。判断材料の1つにはなりますが、認定の有無が実装力を保証するものではありません。
認定を持たない会社でも、実際に自治体や企業でシステムを構築している事例があります。逆に、認定を持っていても調査と計画で終わる会社もあります。
実績の中身を、業務名レベルで確認してください。
COTSUBUの場合
参考として、当社の考え方を示します。
- 初回の打ち合わせでその場に画面の形を出します
- 標準機能で足りるものは標準機能で作ります
- 構築フェーズは最大1ヶ月、無償です。使わないと決められた場合、費用は発生しません
- 職員や社員が自分で直せる状態を目指します
島根県海士町では、役場の業務を題材に、プログラミング未経験の人にkintoneの作り方を教えながら構築しました。
まとめ
- 決め手は価格ではなく、自分たちで直せる状態にしてくれるか
- 初回で動くものが出る会社を選ぶ
- 標準機能で足りることを標準機能で作るか
- 「項目を1つ足したいときは」の答えで内製化への姿勢が分かる
- 実績は業務名レベルで確認する
よくある質問
kintoneの開発会社はどう選べばいいですか
価格より、作った後に自分たちで直せる状態にしてくれるかで選んでください。初回で動く画面を見せてくれるか、標準機能で足りることを標準機能で作るか、内製化を支援するかが主な基準です。
サイボウズの認定パートナーを選べば安心ですか
判断材料の1つにはなりますが、認定の有無が実装力を保証するものではありません。何を何日で作ったかを、業務名のレベルで確認してください。
契約前に必ず聞くべきことは何ですか
標準機能でどこまでできるか、項目を1つ足したいときはどうするか、何を何日で作った実績があるか、データ移行は含まれるか、3年後の総額はいくらか、の5つです。


