株式会社COTSUBU

CHAPTER 04

SEOのキーワードの選び方|検索数で選ばない

この章で分かること

  • 検索意図の4分類と、発注に近いのはどれか(Googleが公開している分類を使います)
  • 自社が勝てる語の3条件と、その○×の付け方(「競合が強い」を感覚で言わない方法)
  • Search Console の既存データから、伸びしろのある語(掲載順位5〜20位)を拾う手順
この章の目次(8)
  1. 1検索意図を4つに分ける
  2. 2勝てる語の3条件
  3. 3Search Console から拾う(手持ちがあるなら最短)
  4. 4キーワードマップの作り方
  5. 51ページ1テーマの原則
  6. 6地域名・業種名の組み合わせ
  7. 7よくある間違い5つ
  8. 8この章の出口

キーワードは、検索数の多い順に並べて上から取るものではありません。検索数は「捨てる基準」に使い、並べ替えには使いません。 選ぶ基準は3つです。検索されているか、自社が答えを持っているか、自社が届く位置にいるか。3つ目は検索結果を実際に開けば数えられます。 この章は、検索意図で語を4つに分け、勝てる語の条件を数字にし、1ページ1テーマのキーワードマップにするまでを並べ、10項目の点検リストで合否を出すための章です。

この章で分かること

  • 検索意図の4分類と、発注に近いのはどれか(Googleが公開している分類を使います)
  • 自社が勝てる語の3条件と、その○×の付け方(「競合が強い」を感覚で言わない方法)
  • Search Console の既存データから、伸びしろのある語(掲載順位5〜20位)を拾う手順

検索意図を4つに分ける

Googleは、検索結果を評価する人向けのガイドラインを公開しています(検索品質評価ガイドライン)。そこでは、検索する人の目的が4つに分類されています。世の中に出回っている分類は多数ありますが、Googleが公開している文書に書いてあるのはこれです。

分類 検索する人の用事 語の例 発注までの距離
Know(知りたい) 調べる・理解する 「kintone とは」「SEO 内部対策」 遠い
Do(したい) 申し込む・依頼する・買う 「kintone 導入支援」「SEO対策 依頼」 近い
Website(そのサイトへ行きたい) 特定のサイトを開く 社名・製品名 すでに知られている
Visit-in-person(その場所へ行きたい) 店舗・事務所へ行く 「千代田区 税理士」 近い(9章のMEO)

Know の語ほど検索数が多く、Do の語ほど少ない。 だから検索数の多い順に並べると、発注から最も遠い語が一番上に来ます。これが1章で書いた「順位が上がれば売上が上がる、とは限らない」の正体です。

ただし Know を捨てるわけではありません。Knowで会社を知り、Doで問い合わせます。だから構成はこうなります。

  • Do の語 → サービスページ(売る1枚。問い合わせの着地点)
  • Know の語 → 記事(書いて、サービスページへリンクする)

この振り分けが、そのまま5章のサイト構造になります。

勝てる語の3条件

語を1つずつ、3条件で判定します。1つでも×なら、その語は今は取りません。

条件 何を見るか ○の条件 ×のときの扱い
① 検索されている キーワードプランナーの月間検索数 月10以上。Doの語なら月1以上でも残す 0なら捨てる(誰も探していない)
② 自社が答えを持っている 事例・数字・画面・写真が出せるか 一次情報が1つ以上ある 書かない(6章で扱います)
③ 自社が届く位置にいる その語で検索し、1ページ目の10件を開く 同じ規模・同じ業種の会社のページが1件以上ある 後回し(今は取れない)

③が一番大事で、一番やられていません。「競合が強い」を感覚で言わず、実際に検索して10件の内訳を数えます。

1ページ目にいるもの 意味
大手メディア・比較サイト(◯◯ナビ、◯◯ランキング) 広告費で回っている。同じ土俵ではない
公的機関(省庁・自治体・業界団体) 動かない。ここが上位の語は、情報としては取れない
大手事業者の製品ページ 指名で検索されている。横に並ぶのは難しい
同じ規模・同じ業種の会社 ここが1件でもいれば、自社も入れる可能性がある

10件すべてが上の3つで埋まっている語は、今は取りません。半年後に、自社のサイト全体が育ってから見直します。

検索数の調べ方は Google 広告のキーワードプランナーです。広告を出していないアカウントでは「100〜1,000」のような幅で表示されますが、判断には足ります。 必要なのは「0か、1以上か」と「桁」だけです。

検索数が少ない語を捨てないこと。 月10のDoの語と、月10,000のKnowの語なら、先に書くのは月10のほうです。 月10でも、そのうち1人が発注する語なら、それは1件の商談です。

Search Console から拾う(手持ちがあるなら最短)

すでに公開しているページがあるなら、新しい語を考える前にここを見ます。Googleがすでに「このページはこの語に関係がある」と判断している語が、そのまま出てくるからです。

# 手順 操作 何を見るか
1 期間を決める 検索パフォーマンス → 過去3ヶ月 直近の実態
2 4つの数字を出す 「平均CTR」「平均掲載順位」のチェックを入れる 表示回数・クリック・CTR・順位の4つ
3 語の一覧を出す 「クエリ」タブ → 表示回数の多い順 出ている語
4 掲載順位で絞る 5〜20位の行だけを抜き出す 伸びしろの帯
5 書き出す エクスポート → スプレッドシート 語・表示回数・順位・CTR
6 分類する 各語に Know/Do/Website/Visit を付ける Doの語を上へ

なぜ5〜20位なのか。 1〜4位は、すでに取れています(伸ばせる幅が小さい)。21位以下は検索結果の2ページ目より後ろで、クリックはほぼ0です(表示回数だけがある状態)。その間の帯だけが、ページを直せば1ページ目に入りうる位置で、かつすでにGoogleがそのページをその語に関係付けているという2つを同時に満たします。ゼロから新しい語を狙うより、確実で、早く動きます。

ここで抜き出した表は、7章(既存ページの直し方)でそのまま使います。

同時に、表示回数が多いのにCTRが低い語も別に控えておきます。順位は取れているのに、クリックされていない状態で、直すのはページの中身ではなくタイトルと説明文です(6章)。

キーワードマップの作り方

語を1行、6列の表にします。これが4章の成果物です。

列 中身 例
語 狙う語を1つ kintone 導入 費用
意図 Know/Do/Website/Visit Know寄りのDo
月間検索数 幅のままでよい 100〜1,000
1ページ目の顔ぶれ 同規模の会社が何件か 3件
当てるページ URL(無ければ「新規」) /kintone/blog/kintone-mitsumori-souba
一次情報 そのページに載せる自社の実物 実案件3件の構築費と期間

「当てるページ」の列に同じURLが2回出てきたら、そこで止めます。 語を1つに減らすか、ページを2枚に分けるかを決めてから先に進みます。これが1ページ1テーマの判定です。

着手順は、上から4段階で並べます。

順 条件 理由
1 Doの語で、当てるページが既にある 直すだけ。最も早い
2 Knowの語で、掲載順位5〜20位 Googleが既に関連付けている
3 Doの語で、ページが無い 新規だが、発注に近い
4 Knowの語で、ページが無い 数が要る。最後

1ページ1テーマの原則

同じ語を狙うページを2枚作ると、1章で触れた仕組みが両方向に働きます。重複除去システムが片方を落とし、サイトの多様性システムが同じサイトからの表示を絞ります。つまり自社のページ同士で潰し合います。

判定の仕方は簡単です。 Search Console の検索パフォーマンスで語を1つクリックし、そのまま「ページ」タブを開きます。1つの語に対して自社の複数URLが並んでいたら、競合しています。 7章で統合します。

逆に、1枚で複数の語を取るのは問題ありません。「kintone 費用」と「kintone 料金」は同じ用事なので1枚で足ります。分けるかどうかは、検索数ではなく用事が違うかで決めます。「kintone 費用」と「kintone 導入支援 会社」は、前者は相場を知りたい人、後者は頼む先を探している人なので、分けます。

地域名・業種名の組み合わせ

地域名だけを差し替えたページを並べるのは、スパムポリシーの「誘導ページ」に当たります(1章)。やってよいのは、その地域・その業種の実物があるときだけです。

当社は業種別のページを /kintone/for/fudosan・/kintone/for/kensetsu・/kintone/for/seizo の3つだけ持っています。3つしか作っていないのは、実案件があるのがこの3業種だからです。 ②の条件(自社が答えを持っている)を満たさない業種のページは作りません。

よくある間違い5つ

1. 検索数の多い順に取りにいく 一番上に来るのはKnowの語で、打つのは同業者・学生・情報収集の人です。直し方:着手順はDoの語から付ける。検索数は「0か、1以上か」の判定にだけ使い、並べ替えには使わない。

2. 検索結果を見ずに「競合が強い」と決める 見ずに決めると、取れる語まで捨てます。直し方:その語で実際に検索し、1ページ目の10件を4分類(大手メディア/公的機関/大手事業者/同規模の会社)で数え、紙に残す。同規模の会社が1件でもいれば候補に残します。

3. 1本の記事に語を5個も6個も詰める どの語にも中途半端に答えるページになります。直し方:キーワードマップの「当てるページ」列を見て、同じURLが複数行にあるなら、用事が違う語をページごと分ける。同じ語を本文で繰り返すのはスパムポリシー違反でもあります(1章)。

4. すでに出ている語を見ずに、新しい語から考える 一番早い材料を捨てています。直し方:先に Search Console の掲載順位5〜20位を抜き出す。手持ちのページがある会社は、ここから始めるのが最短です。

5. 社内の言葉で語を作る 「業務改善プラットフォーム」のような自社用語は検索されません。直し方:営業が客から実際に言われる言葉、問い合わせフォームに書かれた文章、商談メモの言い回しを、そのまま候補にする。そのうえで検索数で裏を取り、0なら捨てます。

この章の出口

手元に残っているべきものは3つです。

  1. キーワードマップ(語・意図・検索数・1ページ目の顔ぶれ・当てるページ・一次情報の6列)
  2. 着手順(上から順に書ける状態になっている)
  3. 3ヶ月で書く本数と担当者名

当社のSEO対策は、初回相談と現状調査・キーワード調査までが無料です。サイト構成の設計が30万円から、記事制作が1本5万円から、継続支援が月30万円からです(税別)。このマップまで自分で作れていれば、頼む範囲は「書くところ」だけに絞れます。

語と当てるページが決まったら、次はそのページをどこに置くかです。記事を増やす前に、束ね先を用意します。

次の章へ:5章 SEOのサイト構造とURL設計

この章の点検リストを開く(自社の状態を○×で判定する用)

点検リスト:キーワード選定(10項目)

# チェック項目 合格ライン
1 語ごとに「検索した人の用事」を1文で書いた 全語に書いてある
2 語を Know/Do/Website/Visit に分類した 全語に分類が付いている
3 Doの語を着手順の上に並べた 上位5つのうち3つ以上がDo
4 各語で検索結果の1ページ目を実際に開いた 10件の内訳を数えた紙がある
5 月間検索数が0の語を捨てた 0の語が残っていない
6 検索数が10以下でもDoの語は残した 残っている
7 一次情報を出せない語を外した 全語に「載せる実物」が書いてある
8 1つの語に当てるページが1つになっている 「当てるページ」列に重複0
9 Search Console の掲載順位5〜20位の語を抜き出した 表がある(公開ページがある場合)
10 3ヶ月で書く本数と担当を決めた 本数と担当者名が書いてある

合格ライン=10項目中8つ以上。ただし 3・7・8 は必須です(3が×なら発注から遠い語ばかりになり、7が×なら書けないページが残り、8が×なら自社同士で潰し合います)。

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30分の相談は無料です。この章の点検を一緒に回すこともできます。引き受けられる範囲はSEO対策にまとめています。

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更新日 2018年10月20日