株式会社COTSUBU

CHAPTER 01

SEOとは|何が検索順位を決めるのか

この章で分かること

  • 検索結果に出るまでの3つの関門(クロール・インデックス・ランキング)と、技術の問題と中身の問題の境目
  • Googleが公表していること/していないことの線引きと、だから断定できないこと
  • SEOに投資して報われる条件を判定する10項目の点検リストと、その合格ライン
この章の目次(7)
  1. 1検索結果は3つの関門でできている
  2. 2何が順位を決めるのか(公表されている範囲)
  3. 3測れるもの/測れないもの
  4. 4やっても報われないこと
  5. 5SEOでは解決しない問題
  6. 6よくある誤解を3つだけ
  7. 7この章の出口

検索エンジンは、世の中のページを人間の代わりに読み、質問に合いそうな順に並べている仕組みです。 だからSEOは、Googleを操作する技術ではなく、検索した人の用事と、自社のページを一致させる作業になります。 この章は、順位が決まる仕組みのうち公表されている部分だけを押さえ、やっても報われないことを切り分け、最後に10項目の点検リストで着手してよいかを決め切るための章です。

この章で分かること

  • 検索結果に出るまでの3つの関門(クロール・インデックス・ランキング)と、技術の問題と中身の問題の境目
  • Googleが公表していること/していないことの線引きと、だから断定できないこと
  • SEOに投資して報われる条件を判定する10項目の点検リストと、その合格ライン

検索結果は3つの関門でできている

自社のページが検索結果に出るまでには、順番に3つの関門があります。ここを分けずに話すから、SEOの議論は噛み合いません。

関門 ここが×だと 扱う章
1. クロール(ロボットが読みに来る) 何を書いても検索結果に存在しない 2章
2. インデックス(索引に登録される) 順位以前に、出る対象にならない 2章
3. ランキング(何番目に出すかが決まる) 出るが、誰にも見られない位置にいる 4〜7章

1と2は技術の問題で、答えが決まっています。 robots.txtで塞いでいれば読まれない、同じ内容が2つのURLにあれば片方が消える。点検して直せば終わる話で、2章で手順にします。3だけが答えの決まっていない中身の問題で、世の中のSEO情報の大半はここを語り、その大半は検証できません。

だから順番は動きません。1と2を片付けてから、3に時間を使う。 逆をやると、書いた記事が索引に入っていなかった、という事故が起きます。

何が順位を決めるのか(公表されている範囲)

Googleは、順位を決めている仕組みの名前と役割を公開しています(ランキング システムのガイド)。2026年9月時点で掲載されているもののうち、事業者が知る価値があるのは次あたりです。

仕組み 何をしているか
RankBrain・ニューラルマッチング・BERT・MUM 検索された言葉と、ページに書かれた言葉の意味を結び付ける
リンク解析システムとPageRank ページ同士のリンクの関係を分析する
鮮度に関するシステム 新しさが要る検索では新しいページを上に出す
オリジナル コンテンツ システム 引用元ではなく、最初に書いたページを優遇する
サイトの多様性 同じサイトから原則2ページまでに絞る
重複除去システム 同じ内容の結果をまとめ、片方を出さない

ここで決定的に重要なのは、公開されているのは「仕組みの名前」であって、「点数の付け方」ではないことです。どの要素が何割効くのかは公表されていません。

さらに、単独の対策項目として扱えるものは減り続けています。2022年に発表された「ヘルプフル コンテンツ システム」は、2024年3月にコアのランキングシステムへ統合されました。かつてのPanda(2015年)・Penguin(2016年)と同じ経路です。「◯◯アップデート対策」という商品が成立しにくくなっているのは、対策の対象が独立していないからです。

したがって断定してよいのは、「検索されている言葉とページの中身が合っていること」「引き写しではない中身があること」「技術的に読める状態にあること」までです。断定できないのは「タイトルをこう変えれば3位上がる」の類で、誰も検証できません。順位を保証する契約が成立しないのはこのためです。当社もサービスページに「保証はしません。検索結果は当社が決めるものではないためです」と書き、代わりに何をどう直したか、その結果どの語が何位まで上がったかを毎月すべて開示しています。

なお「ドメインパワー」「ドメインオーソリティ」は第三者ツールの推定値で、Googleの指標ではありません。上げること自体を目標にすると、目標がGoogleの外側に行きます。

測れるもの/測れないもの

SEOは「理由は分からないが、数字は分かる」という前提で回します。分かる数字は次の5つです。

測れるもの 道具
表示回数・クリック数・平均掲載順位・検索された語 Search Console の検索パフォーマンス
インデックスされた数と、されていない理由 Search Console の「ページのインデックス登録」
表示速度(LCP・INP・CLS) PageSpeed Insights
AI検索での表示回数 Search Console の生成AIパフォーマンスレポート(2026年6月提供開始)
問い合わせ件数と、その人が最初に見たページ GA4と、自社の受付記録

測れないのは、Googleの内部スコア、各要素の重み、順位が動いた本当の理由です。ここを推測で埋めると、SEOは占いになります。

目標に置いてよいのは一番下の行だけで、上4つは途中経過です。当社が「順位ではなく問い合わせの件数を目標にします」と書くのは、この理由です。

やっても報われないこと

まず、Googleのスパムポリシーに明記されている違反です。「効かない」ではなく「順位が下がる・検索結果から消える」側の話です。

やってはいけないこと 中身
キーワードの詰め込み 同じ語を不自然に繰り返す。フッターに地域名を並べる
隠しテキスト・隠しリンク 背景と同じ色の文字、画面外に飛ばした文字
リンクスパム リンクの売買、順位目的だけの相互リンク
大量生成の悪用 検索向けに中身の薄いページを量産する
サイトの評判の不正使用 他社の強いサイトの一区画を借りて、自社の商材を上位に出す
誘導ページ 地域名だけを差し替えた同内容のページを並べる
期限切れドメインの不正使用 評価の残ったドメインを別用途に使う
戻るボタンの乗っ取り 戻るボタンを効かなくする(2026年4月に追加・6月15日から適用)

「独自の被リンクネットワークがあります」と言われたら、3行目に当たらないかを聞いてください。

次に、違反ではないけれど時間の使い方として報われないものです。

  • メタキーワード(<meta name="keywords">)。Googleは順位に使っていないと表明しています
  • 文字数を増やすこと自体。 長さは評価対象として公表されていません
  • 更新日だけを書き換える。 lastmod をGoogleは「一貫して正確であれば使う」としています。中身を変えずに日付だけ動かせば、その信頼を失います
  • 順位チェックを毎日見る。 日々揺れ、動いた理由は測れません。月次で足ります
  • 合格ラインを超えた速度をさらに詰める。 LCPを2.5秒から1.8秒にするより、まだ書いていないページを1本書くほうが効きます

SEOでは解決しない問題

次の4つに当たっている場合、SEOは正しい道具ではありません。

  1. そもそも検索されていない。 新しすぎる概念、社名でしか呼ばれない商品、対象企業が全国で数十社のBtoB。営業が先です
  2. 商圏が狭く、その地域の検索数が足りない。 地図枠(9章のMEO)のほうが早いことが多いです
  3. 今月の売上が要る。 当社の目安は、検索に載り始めるまで3ヶ月、問い合わせが安定するまで6ヶ月です。今すぐなら広告です
  4. 問い合わせ先が無い、またはフォームが壊れている。 順位より先に直す話です(2章・3章)

1と2は「SEOをやらない」が正しい結論です。 3と4は、順番の問題です。

よくある誤解を3つだけ

「順位が上がれば売上が上がる」 ——上がるのは、その語を打った人が客であるときだけです。検索数の多い語ほど、打つのは同業者・学生・情報収集の人になります。だから4章では、検索数ではなく発注の近さで語を選びます。

「記事を増やせば上がる」 ——増やすと下がることがあります。同じ語を狙うページが社内で複数できると、重複除去システムがどちらかを落とし、サイトの多様性システムが表示を絞ります。自社のページ同士で潰し合うわけです。7章で、増やす前に統合する判断を扱います。

「一度やれば終わり」 ——終わりません。ただし毎月たくさんやる必要もありません。12章で、忙しい月でも落とさない最小セットを決めます。

この章の出口

この章を終えたとき、手元に残っているべきものは3つです。

  1. 対象にする売りたいものが1つ(会社名ではなく、サービス名・商品名)
  2. その対象の点検リストの点数と、合格ラインのどこに入ったか
  3. 目標に置く数字が1つ(順位ではなく、月の問い合わせ件数)

揃っていれば、次はサイトの土台を点検する段階に進めます。揃わなければ、別のサービスで付け直してください。SEOに向く商材が自社に1つも無い、という結論も正しい結論です。

次の章へ:2章 SEOの内部対策|サイトの点検手順

この章の点検リストを開く(自社の状態を○×で判定する用)

点検リスト:SEOに投資して報われるか(10項目)

対象は会社全体ではなく、売りたいものを1つ決めて付けてください。

# チェック項目 ○の条件
1 売りたいものが言葉で検索されている 月間検索数が1以上の語を3つ挙げられる
2 その語を打つ人が、自社の客になりうる 商圏・対象業種が合っている
3 商圏内に検索する人がいる(または全国対応) 地域名を付けた語でも検索数がある
4 指名検索(社名・商品名)以外の流入を増やしたい 現状の流入の内訳を見た
5 Search Console と GA4 が入っていて、90日分のデータがある 両方で数字が見える
6 問い合わせの件数を月単位で数えている 「先月は何件」が言える
7 自社にしか書けない一次情報がある 事例・数字・現場の写真のどれかがある
8 サイトを自分たちで直せる、または直せる相手がいる 文言の修正・ページ追加が1週間以内にできる
9 6ヶ月以上続ける前提がある 予算と担当が6ヶ月分ある
10 検索以外の集客(広告・営業・紹介)が0ではない SEOに全部を賭けていない

合格ライン

○の数 判断
7つ以上 着手してよい。2章の点検から始める
4〜6つ 土台(2章の点検と3章の計測)だけ先にやる。記事はまだ書かない
3つ以下 SEO以外を先にやる(広告・営業・LPの改善)

ただし、1・2・5 のどれかが×なら、○が何個でも着手しません。 1が×なら需要が無く、2が×なら来た人が客にならず、5が×なら効果を永久に判定できないためです。

○が4〜6でも進めてよいのは、2章・3章がほぼ無料で自分でできる作業だからです。点検は90分、計測の設置は半日で終わります。当社も初回相談と現状調査は無料で、継続支援(SEO対策)は月30万円からです。調べるところまでは、お金をかけずに判断できます。

読んでも決めきれないところは、一緒に決めます

30分の相談は無料です。この章の点検を一緒に回すこともできます。引き受けられる範囲はSEO対策にまとめています。

30分相談を予約する

更新日 2018年10月20日