GA4とは何か
Google Analytics 4(GA4)は、Googleが提供する無料のWebサイト分析ツールです。自社サイトに訪問したユーザーの行動を詳細に分析できます。
不動産会社にとって、GA4は「自社サイトの反響を増やすための羅針盤」です。どのページが見られているか、どこからユーザーが来ているか、なぜ問い合わせに至らないかを把握できます。
不動産会社が見るべき基本指標
| 指標 | 意味 | 不動産での活用 |
|---|---|---|
| ユーザー数 | サイトに訪問した人数 | 集客力の把握 |
| セッション数 | 訪問回数(1人が複数回訪問もカウント) | 関心度の把握 |
| ページビュー | 見られたページ数 | コンテンツの人気度 |
| 平均滞在時間 | 1回の訪問での滞在時間 | コンテンツの質 |
| 直帰率 | 1ページだけ見て離脱した割合 | ページの改善ポイント |
| コンバージョン数 | 問い合わせ・資料請求の件数 | 成果の把握 |
GA4の初期設定で必ずやるべきこと
1. コンバージョンイベントの設定
GA4では「イベント」という単位でユーザーの行動を追跡します。不動産会社で必ず設定すべきコンバージョンイベントは以下のとおりです。
- 問い合わせフォームの送信: サンクスページの表示をイベントとして設定
- 電話ボタンのクリック: tel:リンクのクリックを追跡
- LINE友だち追加: LINE追加ボタンのクリックを追跡
- 物件詳細ページの閲覧: 特定のページ遷移をイベントとして設定
2. Google Search Consoleとの連携
GA4とGoogle Search Consoleを連携すると、「どんなキーワードで検索されて自社サイトにたどり着いたか」がわかります。
3. 内部トラフィックの除外
社員のアクセスをカウントしないように、社内のIPアドレスを除外設定します。
不動産会社向けの分析テクニック
分析1:流入経路の分析
「お客様はどこから自社サイトに来ているか」を把握します。
GA4の「集客」レポートで、以下の流入経路を確認します。
| 流入経路 | 内容 | 改善施策 |
|---|---|---|
| Organic Search | Google検索からの流入 | SEO対策の強化 |
| Paid Search | リスティング広告からの流入 | 広告の最適化 |
| Direct | URLの直接入力、ブックマーク | ブランド認知の向上 |
| Social | SNSからの流入 | SNS運用の強化 |
| Referral | 他サイトからのリンク | ポータルサイトの活用 |
分析2:人気物件ページの特定
物件詳細ページのページビューをランキング化し、人気の物件とそうでない物件を把握します。
- 人気の物件 → 広告予算を集中させる
- 閲覧数が少ない物件 → 写真や説明文を改善する、またはSEO対策を見直す
分析3:離脱ポイントの特定
「ユーザーがどのページで離脱しているか」を分析します。
- トップページでの離脱率が高い → ファーストビューの改善
- 物件一覧での離脱率が高い → 検索条件の見直し、物件写真の改善
- 問い合わせフォームでの離脱率が高い → フォームの項目数を減らす
分析4:デバイス別の分析
PCとスマートフォンでの閲覧状況を比較します。不動産サイトではスマートフォンからのアクセスが70〜80%を占めることが一般的です。
スマートフォンでのコンバージョン率がPCと比べて著しく低い場合、スマートフォンでのユーザー体験に問題がある可能性があります。
反響を増やすためのサイト改善
GA4のデータをもとに、以下の改善を行います。
改善1:ファーストビューの最適化
トップページの最初に表示される領域(ファーストビュー)で、ユーザーが「このサイトで物件を探せる」と理解できるようにします。
- 物件検索フォームを目立つ位置に
- エリアや物件種別の選択肢を表示
- 「お気軽にお問い合わせください」のCTAを配置
改善2:問い合わせフォームの簡素化
フォームの入力項目が多いと、途中で離脱されます。
必須項目は最小限に:
- お名前
- 連絡先(メールアドレスまたは電話番号)
- お問い合わせ内容(自由記述)
詳細なヒアリングは、初回連絡時に行えば十分です。
改善3:ページ速度の改善
ページの表示速度が3秒を超えると、53%のユーザーが離脱すると言われています。GA4と連携できるPageSpeed Insightsでページ速度を確認し、改善しましょう。
まとめ
GA4は、不動産会社のWebサイト改善に不可欠なツールです。
- コンバージョンイベントの設定を最初に行う
- 流入経路、人気ページ、離脱ポイントを定期的に分析する
- データに基づいてサイトを改善し、反響を増やす
まずはGA4の管理画面にログインし、先月のデータを見てみてください。「こんなにスマホからアクセスがあるのか」「このページで離脱が多いのか」という発見が、改善の第一歩になります。